2017年 03月 30日
閑谷学校
子どもの頃に行った記憶はあるのですが、気持ちが引き締まる場所だった、くらいのおぼろげな記憶しかなく、いつかまた訪ねたいと思っていました。
こんなところだったのかー。
石塀が圧巻です。
閑谷学校は江戸時代前期の寛文10年(1670年)に岡山藩主池田光政によって創建された、現存する世界最古の庶民のための公立学校です。
始めて閑谷の地に来観した池田光政は「山水清閑、宜しく読書講学すべき地」と称賛、地方のリーダーを養成する学校の設立を決めたのです。
この学校の永続を願う藩主の意を受けた家臣津田永忠は、約30年かけて、元禄14年(1701年)に現在とほぼ同様の外観を持つ、堅固で壮麗な学校を完成させました。
(パンフレットより)
まさに、閑谷。
谷の奥でありながら閉じて狭い感じはなく、むしろ天は高くひらけ、明るい。
山とせせらぎと空しかない土地、勉学に励むしかない土地、ストイックで清々しい。
よくぞこんな場所を見つけたものだと思います。
明治38年(1905年)に建てられた「私立中学閑谷黌」の本館が現在資料館になっています。
昔通った小学校がこんな感じだったなあ、と懐かしい。
憩いの茶室として建てられた黄葉亭。
残念ながら中には入れませんが、この自然の一部のような茶室で、ふたつのせせらぎの音を聴きながらぼーっとするのはさぞかし心洗われることでしょう。
春は桜、夏には講堂前の芝生が青々として、秋は紅葉、冬は雪も降るのかな?
四季折々、端正な石塀と美しい備前焼瓦の波とのコントラストが楽しめる場所でもあります。
できたらまた秋の紅葉のきれいな季節に訪ねてみたいなあと思いました。
巨大な2本の楷の木(かいのき)の紅葉が見事らしいので...
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