azukki的. 姉妹猫mao(黒)とmeo(銀)、天国のノア(黒白) 空と花と石と美しいもの。

大阪の視覚情報センターへ行ってきました。


先日、大阪へ行ったのは、本来は眼福ユウコさんの個展へ行くためでも映画『FOUJITA』を観るためでもクリスマスマーケットに行くためでもなく...(それらはすべてたまたまついてきた贅沢なおまけ...)視覚情報センターというところへ行くためでした。
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江坂駅で降りると快晴。
気持ちよい青空でした。
梅田から御堂筋線で10分です。



視覚情報センターは江坂駅を出てすぐ。
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ここは全国でもなかなかない両眼視機能検査を実施しているところで、2年半前に訪れた千葉の「眼鏡のとよふく」さんはこちらで指導を受けられたそう。

 視覚情報センターのHPは こちら
 「眼鏡のとよふく」のHPは こちら


「とよふく」さんで作っていただいた眼鏡にはすっかり慣れて、毎日、なくてはならないものになっているのですが、いくつか、気になっていることがありました。

①遠近両用眼鏡について。
使っているうちに鼻当ての当たるところ、左の方ばかり痛くなってきて、ときどき眼鏡店で調整してもらわなければならない。
できれば、もっと軽い眼鏡が欲しい。

②デスクワーク用眼鏡について。
最近、ピントの合う距離が変わってきた気がする。

③他店で作った眼鏡について。
①の眼鏡よりも軽くて鼻に負担のないフレームを地元の眼鏡店で見つけたので、「とよふく」さんでいただいたレンズデータをもとに眼鏡を作ってもらいました。
その際「とよふく」さんには、いただいたレンズデータを他店で使ってもよいかどうか問い合わせをしました。
使ってもよいが、当店で作った眼鏡とは見え方が違うかもしれないことはご承知おきください、との返答をいただきました。
そうして作ってもらった眼鏡は、かけ心地はとても楽なのですが、見え方は、「とよふく」さんの眼鏡とは違っていました。
ピントの合う範囲が狭く感じるし、立体感に欠ける気がする。
家の中ではそれほどでもないのですが、特に外歩きをするときに違いを感じました。
この眼鏡を使い続けていいものかどうか確かめたい、と思っていました。



視覚情報センターでは、検査士でありビジョントレーナーである田村先生が迎えてくださいました。
まず目の検査の前に、「とよふく」さんで作った眼鏡(①遠近両用、②デスクワーク用)、③他店で作った眼鏡、「とよふく」さんに行く前に使っていた眼鏡をすべて調べてくださいました。
その結果、「とよふく」さんで作った眼鏡はちゃんと両眼視機能を考慮したレンズが入っている。
しかし他店で作ってもらった眼鏡③は、「とよふく」さんのレンズデータを伝えたにもかかわらず、両眼視機能が考慮されていない。

(なんということでしょう。)

両眼視機能とは、どういうことかというと...
ふつうの眼鏡店では右目、左目、それぞれについてピントが合うようにレンズが作られます。
でも両目の見え方がずれていることがあり、それを調整して楽に見えるようにするためのプリズム機能を加えた眼鏡を作ってくださるのが視覚情報センターであり、「とよふく」さんなのです。
それには両眼視機能検査が必要なのですが、検査ができる眼鏡店は限られている。
(視覚情報センターで行っている視覚機能検査については こちら
「とよふく」さんのレンズデータで眼鏡を作ってくださった眼鏡店も、両眼視機能検査はしていません。
それでもレンズデータがあれば同じ機能を備えた眼鏡ができるのじゃないか、と思ったらそうではなかったのです。

この眼鏡で見たら頭が痛くなったりしませんでしたか、と聞かれました。
見え方が違うのはわかったけれど、頭が痛くなるほどではなかった。
頭が痛くなるはずなんだけど、ならないというのはどこか鈍くなっている、麻痺している、ということらしいです。

(なお、「とよふく」さんに行く前に使っていた眼鏡は問題外。
これはもう使わないで、とのことでした。
言われるまでもなく、「とよふく」以前の眼鏡はかけると一瞬で頭も目もクラクラするので使っていません。)



続いて、目の検査をしていただきました。
そこでわかったことは、私はものを見るときに目をとても緊張させているそうです。
コンタクトレンズを長年使っていた影響もあるとのこと。
2年半前「とよふく」さんでも「長年のコンタクトレンズによって目も頭も体も、ぎゅうっと緊張して見る癖がついてしまっている」と言われたのでしたが、やはり同じ見立て。
ああ、私の見方は変わっていないのか。
あと、左目の動きがわるく、怠けている。
特に上の方が見えてないそうです。

目の緊張については自覚はありませんでした。
目が疲れたとか、目から来る頭痛のようなものも意識したことはありませんでした。
そういう目の使い方をしていると、肩が凝りませんか、と言われましたが、肩凝りの自覚も(2年前に整体に行き始めてからは特に)ありませんでした。
疲れや凝りを感じないくらい緊張しているのかもしれません。
そんなにはっきり見えなくてもいいんですよ、と言われました。
はっきり見よう、はっきり見ようとして、目に力が入ってしまっているらしいのです。
対策としては、ふだん家の中など遠くがはっきり見えなくてもいいときにはデスクワーク用眼鏡をかけて目を楽にすること。
(これは「とよふく」さんでも言われたことで、散歩もデスクワーク用でしてみるといいですよ、とも言われました。)
読書もPCもiPhoneも、裸眼で見るよりも眼鏡をかけた方が緊張しないそうです。
(ただ、あくまでも私の場合ですので、他の人にもあてはまるわけではないと思います。)

左目の怠け癖については、左目だけでなく両目をよく動かして見る、目の体操のようなものをときどきやるように、と教わりました。

そして、今使っている、「とよふく」さんで作った遠近両用眼鏡①は、このまま使ってもかまわない。
デスクワーク用②は老眼が少しすすんでいるので、作り替えてもよい。
ということでしたので、せっかくだから、今回の検査をもとにどちらも作り替えることにしました。
遠近両用眼鏡は、視覚情報センターで扱っているEYE'sCLOUDというブランドの、雲のように軽いフレームを選んで。
デスクワーク用は、今使っているフレームのかけ心地が軽くて負担がないので、レンズだけ変えてもらうことに。

なお、こちら視覚情報センターには、良質のフレームをたくさん置いていらっしゃいますが、好きなフレームの持ち込みもできます(「とよふく」さんでは持ち込み不可でした)。
他店で買ったフレームでも条件を満たせばレンズを作ってくださいます。
むしろ持ち込みが多い、そうです。



眼鏡の検査、目の検査、全部で2時間弱でした。
そして待つこと1週間あまり、眼鏡が宅配便で届きました。

かけてみたら...
デスクワーク用は、とても見やすくなっていました。
読書もPCの距離も楽に見えます。
遠近両用は...あれ?
なんだか、あんまりよく見えないのです。
手元はよく見えますが、中間、遠方がこれまで使っていた「とよふく」さんの遠近両用ほどにははっきり見えない。
うわっ3D!?と思うような立体感にも欠ける。
視覚情報センターに電話で訊ねてみたところ、これは、「わざと」そうしてあるのだとのこと。
「とよふく」さんの眼鏡ははっきり見え過ぎる、ぎりぎりのところだそうです。
本当はそんなに見えなくてもいい。
これを使っているうちに、視力が出てくる、とも言われました。

「本当はそんなに見えなくてもいい」
何でもはっきり見ようとする目の使い方をもっとゆるゆるにするための眼鏡なのかもしれません。
映画館などここぞというときには「とよふく」さんの眼鏡でしっかり見て、あとはゆるゆる過ごそうと思います。

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左が「とよふく」さんの眼鏡29g。
右が視覚情報センターの眼鏡15g。
ほぼ半分の重さ。



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どっちが似合う?どっちも似合う?(君のじゃないよ)
Commented by wonderfuldays1956 at 2015-12-18 21:23
こんばんは。
すっごく近くに来られていたのですね!
(うちは隣の駅です)
江坂は生活圏。
でも、視覚情報センターというのは知らなかったです。
眼鏡、私も老眼になってからはずっと手放せない生活です。
鼻当てのところは傷になりそうですし、何度か調整してもらわないと
耳にかける部分が痛くなります。
おしゃれな眼鏡も掛けたいので、持ち込み可は嬉しいですね。
Commented by azukki_bio at 2015-12-20 16:20
kumikoさん こんにちは
なんと、そんなにお近くだったのですね!
江坂は駅からこのビルまで歩いただけなので、どんな町かわかりませんでしたー。
視覚情報センター、宣伝などしておられないようですが、検査は予約でいっぱいで、1〜2ヶ月待ちなんですよ。
野球のイチローさん、松岡修造さんもここを訪れているようです。
私は近視プラス老眼で、もうややこしい(笑)
起きてから寝るまでかけているので軽くてかけ心地は楽なものが一番です。
今回作ってもらったのはホント軽くていいですよ。
by azukki_bio | 2015-12-18 19:47 | 出かける | Comments(2)