azukki的. 姉妹猫mao(黒)とmeo(銀)、保護猫ノア(黒白) 空と花と石と美しいもの。

#カーネーション のあった日々 (1)


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このブログでは触れたことがなかったかもしれませんが、NHK連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)の中でも『カーネーション』は、朝ドラ史上最高傑作であると私は思っています。
2011年10月から2012年3月まで放送され、この2014年4月から9月まで再放送された『カーネーション』再放送時の自分のツイートと、リツイートしたツイートを自分のためにまとめました。

※リツイートさせていただいた他の方のツイートは文字色を緑色に変えています。
また、ハッシュタグ(#カーネーション)は原則として省きました。










第1週「あこがれ」(2014年4月7日〜12日)

(4月7日)

おはようございます。今日から「カーネーション」の再放送が始まりますね!(BSプレミアム7:15〜)これはドラマを愛し楽しみ尽くす本。 (恥ずかしながら私のツイートもひっそりと採用されてます)
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もうね、尾野真千子以前に初回いきなりのだんじり爆走でドラマ世界に巻き込まれましたからね。映像も音楽(ハゲタカ、龍馬伝、るろ剣他の佐藤直紀さん)も非常に好みでした。

(4月9日)

お父ちゃんと糸子が並んで歩く。こんな風にきちんと夜の光と空気を表現した朝ドラは「カーネーション」だけと思うのだ。昼間も明るすぎない。とても自然な光を撮っている。

真っ赤なカーネーションを髪にさして真っ赤なドレスの女性と踊る糸子。夢のような憧れそのもののような象徴的なシーンだった。



第2週「運命を開く」(4月14日〜19日)

(4月18日)

お父ちゃんの腑抜けっぷりが朝から色っぽ過ぎて。

ダメ男の色っぽさを演じたら小林薫の右に出る者はいない。(たぶん)



第6週「乙女の真心」(5月12日〜17日)

(5月14日)

安岡のおばちゃんに相談されてからわずか7分で勘助の恋を容赦なく回収する糸子アッパレ。
愛すべきヘタレ男を描くの巧いなあ。渡辺あやさん。

(5月15日)

酔っ払ってひっくりかえって寝てるお父ちゃんの横を通り過ぎていく家族の足という何気ないショットが好きだ。

kits(@kitsmay)さん
糸子の作った百貨店の制服も、民ちゃん(じゃないよね名前なんだっけ)のワンピースも、思えば初めて作ったアッパッパも、凄く素敵だったので、どんなイブニングドレスが出来上がるか楽しみ。こういう大事な所でちゃんと惹き付けてくれるのって何気に凄い。


@kitsmay さんへ
同感。洋服を当たり前のものとして生きている現代の私たちをも惹きつけ「洋服って素敵だ」とワクワクさせてくれる。あこがれが形になる瞬間、たまりませんね。



第7週「移りゆく日々」 (5月19日〜24日)

(5月21日)

にこまる(@tiritotetin)さん
糸子は奈津のことが心配で気がかり、でも自分が今を生きるのに必死で直接手助けすることはない。直接の手助けなんて、奈津も欲しくないだろうし。でも、心の中にはそれぞれが住んでいて心配したり刺激を受けたり。#あまちゃん ユイとアキ #ちりとてちん A子とB子みたいね

にこまる(@tiritotetin)さん
よくみなさん言っているけど、なるほど日常の描き方がていねいなんですね。普通に流れていく日常生活がベースにある。家族の会話、行動。近所のひとたち。毎日の生活あるあるが、リアルにさらりと流れているから安心してみていられるんですね。


本当にそこに人が生きている暮らしている。画面に出てこないときでも、その人の存在を感じる。そんなドラマに出会うことは稀なのだなあと思う。でも出会えている私たちは何と幸せなのでしょう。

たけひ(@takehi1009)さん
奈津に寄り添ってあげる安岡髪結い店のおばちゃん。このくだりに主人公糸子がまったく絡まないのがいい。それは物語上の作為ではなくて、それぞれのひとにその世界があり、主人公や脇役がいるわけでないというだけのことで。


(5月22日)

乙女なお母ちゃんがいとしゅうてならぬ(笑)

一生乙女なお母ちゃんと乙女要素(今のところ)ゼロの糸子の対比。

大阪のおばちゃんのノリの良さ、これはドラマだからじゃなくてリアルだからね。

みんなのワクワク、嬉しい気持ち喜ぶ顔がどんどんつながっていく、このスピード感がいいなあ。

(5月23日)

今日のカーネーションは痛い痛い回。頬も痛い、心も痛い。神戸のおじいちゃんおばあちゃんの部屋の、何かが終わってしまった静けさがしーんと心に残る。



第8週「果報者」 (5月26日〜31日)

(5月31日)

NHKドラマの新生児のクオリティは高い。

善作の足ずりが可愛くて可愛くて。

勘助に赤紙が来て一気にトラウマが蘇るクラスタ…



第10週「秘密」 (6月9日〜14日)

(6月9日)

朝ドラに爆弾が落ちた日。

常に光の中にいてポジティブでいつのまにか成功を手に入れ明るく強く朝ドラを引っ張っていくヒロインというものに鉄槌を下した回。渡辺あや脚本の真骨頂の回だった。本放送時の衝撃は相当なものだった。

蓮花茶@実況中(@lotusteajikkyou)さん
いつもポジティブで努力を惜しまず頑張る人間に自分も頑張ろうと「元気をもらう」人もいれば我が身を振り返って「傷つく」人もいるんだよね。この視点があるので、カーネーションは信頼出来る物語なんだよなあ。


(6月11日)

口紅の赤、ショールの赤、そして赤紙。

(6月12日)

皆、本音を隠して笑顔で集まる出征祝いの会へ、どうにも取り繕えない気持ちのまま、取り繕えない顔をして現れる善作。その顔をひと目見て本心が涙が溢れ出す勝。思わず陰に隠れて声を押し殺して泣く糸子。声高でなく、戦争に巻き込まれていく悲劇を描写する渾身の回だった。

と思っていたらラストの衝撃(笑)

(6月13日)

勝を淀川へ投げ込もうという気にならないのは、たとえ浮気だとしても、おそらくモノクロ妄想のとおり、その場では修羅場にしないで糸子も菊乃も傷つけなかった、節度というか粋を感じるからかなあ。見つかった写真は爆弾だったけれど、あくまでも浮気なのですよ、粋な浮気。

太陽の塔ウォーカー 玉置泰紀(@tamatama2)さん
本日のBS再放送の回は演出が最高に好きな神回!


つまり今週は神週なわけで。

まっさん(@osakasienne)さん
小篠綾子さん、夫が出征前に歌舞伎に誘われてショールを買ってもらったことも、出征後に芸者との浮気を知ったことも実話らしい。しかも綾子さんのお父さんが、仕事ばっかりの娘にほったらかされた婿を不憫に思って芸者を紹介したっちゅーんやから、すごい話。


玉川 薫(@tamagawakaoru)さん
#カーネーション は #花子とアン のようには種明かししてくれない。ドラマにその種の「カタルシス」を期待している皆様には、糸子に代わって(?)、ごめんなさい、というしかない。ただ、もやもやしたままだからこそ、過ぎ去ったことも抱えながら、人生は豊かで素晴らしい。それを教えてくれる。


(6月14日)

tenko_TV(@tenko_TV)さん
構成の全てが繋がっているように思えるのに、夫の浮気も善作さんが火事に遭ったのは現実に合った事というのがまた凄いと思う。リアル史実に忠実でありながら、どうしてこんなに見事なフィクションが作れるんだろう。


安岡のおばちゃんに「あんたの図太さは毒や!」と言われた月曜日から、勝の出征、浮気、そして火だるまの善作まで。糸子の大切なものが失われていく怒濤の週だった。実際に起こったこととフィクションを無理なく織り交ぜて感情も手触りもリアルに感じさせる筆致に驚嘆。

でも善ちゃんは死んでないです。予告編見てほっとしましたよね。



第11週「切なる願い」 (6月16日〜21日)

(6月16日)

火だるまの善作から三女の誕生まで、おそらくこのドラマの中で最もドラマティックな回だった。しっかり者の祖母ハルの子供のような姿、包帯だらけの善作の赤ちゃんのような姿、そんな日に生まれてくる赤ん坊、皆の笑顔。糸子の目からこぼれ落ちる涙はもう演技には見えなかった。

(6月21日)

お父ちゃん、消えていった。笑顔だった。

「ごっついええなあ。ぬくいし。」「おおきに。」嬉しそうな恥ずかしそうな善作の顔。今日の回は小林薫の機微の全てを見せてもらった気がする。可愛くて怖くて無茶苦茶でシャイで困ったお父ちゃん。善作は小林薫以外ありえなかった。

はきもの屋のおばちゃんの演技も秀逸。本当に善作に会ったような、でも夢のような、思わずふらふらーっと外へ出てきた感じが、なんともいえずリアル。

itmofnw(@itmofnw)さん
向田邦子x久世光彦作品での小林薫もどうしようもないけど憎めない男の役が結構あったなあ。向田邦子に影響を受けてたと言う渡辺あやが #カーネーション でその集大成を作り上げた形に。やはり渡辺あやから小林薫へのこのメッセージを思い出す。

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/tvd/1327818092/614


itmofnw(@itmofnw)さん
公式サイトに出た尾野真千子と小林薫の対談を読み直す。やっぱり現場から小林薫がいなくなるのは大きかったんだね…。反省しない=人物像がブレないという話もすごく面白い。

https://web.archive.org/web/20120420133042/http://www9.nhk.or.jp/carnation/special/talk_01/index.html
https://web.archive.org/web/20120406000433/http://www9.nhk.or.jp/carnation/special/talk_01/index_2.html




第12週「薄れゆく希望」  (6月23日〜28日)

(6月24日)

「起きれる。でも、起きたない。自分の息子より長生きしたって何もええことない。」と言ったあとの「殺す気か。」ハルさんホントいい。「粉、あるかいなあ〜」と歌うような千代さんもいい。悲しみの中の小さな可笑しみ。ひとつの色だけで染めるのでないさじ加減が絶妙。

(6月25日)

高速巻き戻しで「やっぱりお父ちゃんか」と気づくと「ほれ見い」と言わんばかりに善作の遺影が得意げに微笑んでいる。ミシン供出という絶体絶命のピンチをめぐりめぐって善作が救った。善作に可愛がられた優子の行動も無理がなく、実に巧い流れ。戦時の話なのにこの小気味良さ!

(6月26日)

「安心して死ねます!」優子の名演技が可愛らしくもあり痛々しくもあり。

暗い夜道でアカ狩りの赤に白を混ぜて桃色、桜色...と綺麗な色のイメージを広げていくとは巧いなあ。

「はよ天からお迎え来んかいなあ」と言いながらパクパクお粥を食べさせてもらうハルの茶目っ気。夢見る軍国少女優子と、ぷっくりした頬が愛らしい直子、戦争一色の時代に色鉛筆が象徴する「綺麗なもの」。糸子が守るべきものをさりげなく見せた回。

玉川 薫(@tamagawakaoru)さん
優子の軍国少女ごっこには無関心、叱りも褒めもせず、戦争映画には一言「おもろない」。 #カーネーション は並の「反戦ドラマ」と位が違う。

玉川 薫(@tamagawakaoru)さん
「軍国少女」の優子を、直子が遠眼鏡でみてるシーンなど、何ともいえぬほど上手い。 #カーネーション


(6月27日)

ああ奈津のところにも昌ちゃんみたいな敏腕会計係がいたら..

「助けちゃりたいけど助けられへんわ!」「助けてくれなんか言うてへんわ!うちは商売の話してるだけや。」そう、誰にも頼らないのが奈津。そして高いプライドだけ持って姿を消す奈津。奈津はどこまでも奈津。

(6月28日)

ああ今日は、あの回か..

どんな戦争のシーンを見せられるより、これは、こたえる。

いきなり葬式行列を俯瞰で映す。僧侶の頭に続くのは.. 脚本も容赦ないけれどカメラも容赦ない。なんてことするんだ、このドラマ。

「会いたいけどな、俺には資格がないんや、もう。そやけどそれもやっとしまいや。」糸子に会う資格=「生きていく力」が取り戻せなかった勘助。でも、もう、取り戻さなくていい。自分は「生きていく」のではなく「死にに行く」。死に場所に向かう笑顔は透き通って悲し過ぎた。

「子供らは学校で人の殺し方と自分の死に方ばっかし教えられて、国民はいつ死体になってもええような準備ばっかりさせられて」この徹底して突き放した目線はこのドラマの真骨頂。でも突き放しても突き放して逃れられないのが戦争。辛い回が続く、けれど見届ける、刮目して。

lingon(@lingonlingon)さん
勘助の心には死しか無かったんだね。出征の、次のシーンの葬式行列。なんて雄弁な短絡。

tenko_TV(@tenko_TV)さん
初見のみなさま、カーネーション再放送が始まってチビ勘助や大人勘助を観た時に再見組がみな、ああ勘助が元気や、笑ってる…(涙)となっていたのがおわかりでしょうか…

アンジー(@Abraham_Darby)さん
どこの息子にも娘にも、勘助みたいな目に会わせてはいけない。母親の誰も、安岡のおばちゃんみたいな思いをしてはいけない。なのに、この危機感が、初見よりはるかに強くなっている事にも愕然とします。たった3年なのに。




第13週「生きる」 (6月30日〜7月2日)

(6月30日)

皆、いつ死んでもいいように準備させられていく。そんな中でのおばあちゃんの「あんた、生き延びや。」皆、多くは言わない。でも、沁みる。

布団かぶって泣いていたトメ「おばあちゃんを燃やすわけにはいきません!」火事場の馬鹿力でおばあちゃんを背負って逃げる。シリアスに死の危険が迫る中、トメの素朴な風貌とあいまって醸し出されるユーモラス、この絶妙なバランス。(そして忘れられる善作の位牌と写真)

宝田明、十朱幸代。この二人のえもいわれぬ品格がこのドラマの品格でもあると思う。

(7月1日)

糸子の舌打ちとおばあちゃん強制疎開。こういう実力行使は容認できる。

目をきらきらさせて蛍を楽しみにする千代の天然は宝物。

空襲警報に怯え、ひたすら食べることに追われ、夜の闇で奈津はひっそり堕ちていき、そして軍事郵便が届く。ただ蝉の声だけが聞こえて。「何やもう、ものが考えられへんようになってました。」日本の平和憲法がねじ曲げられようとしている日に、この回。遠い日のこととは思えない。

(7月2日)

「とにかく食べてへんのと寝てへんのと暑いんとうるさいんと」「ものが考えられません。気持ちっちゅうもんがどっかいってしもたようで。けどこれはこれで楽や。悲しいっちゅうんは辛いし辛いんはしんどい。」愛する人を奪われ極限状態におかれた者の精一杯の自己防衛。

奈津といる闇の男の黒眼鏡に映る焼夷弾。奈津は昨日からひと言も発していない。涙を流しただけ。

終戦。何回見ても凄い表現だ、このドラマ。

玉音放送を聞いて泣き崩れるような使い古された表現などない。ラジオの声は何を言っているかわからない。木岡のおっちゃんが「負けたんや!」と大見得を切る。女たちはたまらず飛び出し糸子は「さあ、お昼にしようけ」と立ち上がる。こんなリアルな8月15日を私は知らない。

三つの叫びが耳に残る。だんじりの前で一瞬心を取り戻して大きな声を上げて泣く糸子。疎開先でまさかの空襲を受けて泣き叫ぶ千代と幼い子供たち。そして8月15日、終わった、ではなく畜生、負けたと叫ばずにはいられない木岡のおっちゃん。絶対に絶対に繰り返してはならない叫び。

あ、糸子の「うちは死ねへんで!」もあった。スカーレット・オハラ糸子。

不謹慎だけれど、赤い花弁も、花火のように落ちていく焼夷弾も、疎開先の爆弾の赤も、綺麗だなあと思ってしまう自分がいた。奈津の頬に一筋流れる涙も、神戸が燃えたことを聞いた千代の表情も、美しくて悲しい。

ひぐらしの鳴く夏の夕方、ふと祭り囃子が聞こえる。導かれるようにだんじり小屋に来て、ここでやっと、やっと、大声を上げて泣く糸子。地面に散った赤い花弁は糸子のばらばらになった心、散っていった幾つもの命。見守る木岡のおっちゃんの無言が沁みた。

もも男(@noteofmomo)さん
さらに激しさを増す空襲から玉音放送と終戦まで…これが15分の朝ドラと思えない。そして何度観ても、終戦直後の「さ、お昼にしようけ」という糸子の台詞ほど秀逸な描写は他にないと思う。戦争に勝ったとて、負けたとて、人はまず食べなあかん。

itmofnw(@itmofnw)さん
しかし、夫と幼いことからのあこがれの兄ちゃんの戦死だけでも物凄く大きな出来事なのに、そこから葬列、空襲、奈津、だんじり、玉音放送…と場面だけでも良くこれだけ15分に描ききれるな、と改めて感じた。描ききる、という表現は本来、こういう回を見た時こそ使いたい。

itmofnw(@itmofnw)さん
「さ、お昼にしようけ。」
やっと普通の、感情に満ちた生活ができる。こんな幸せがあるだろうか。
折しも本放送は2011年の年末。渡辺あやは「震災を自分の中に取り込んで書くことはしない。まじめにやっていれば自然に重なる」と言っていた。その通りの鮮やかなメッセージ。

itmofnw(@itmofnw)さん
渡辺あや「不幸や不条理に立ち向かうには、すごく地味なことをコツコツやっていくしかない、という感じがしませんか。あるところに大きな救いがあって、そこに自分も回収される、というのは絶対うさんくさいし、本物じゃない。小さくて地味で一見、『これかよ』みたいなこと。」→

itmofnw(@itmofnw)さん
(承前)渡辺あや「子どもを見ていると、ちょっとしたお使いなど、本当に単純に人の役に立つことに、すごく喜びを見出すんですよね。よくよく考えれば、それは美しいことだと思います」




第14週「明るい未来」 (7月3日〜5日)

(7月3日)

今日の回は年明けの1回目なんですよね。気持ちの上では1週間のお正月休みをおいて、待機。

あの伝説的な「お昼にしようけ。」から、どんな終戦後を描いたのか、実はほとんど忘れてる(笑)

回想…お父ちゃんのあの顔… 泣くよこれは。 しかし、それを全然引きずらず、目打ちを握りしめて、「いやいや、ちゃうちゃう」とモンペ脱ぎ捨てアッパッパ。このテンポ!

玉音放送を聞いたラジオから流れる「すみれの花咲く頃」。 もう軍歌じゃない。

コーンスターチ風味の闇市のリアルさ! 本放送時、ワクワクしたっけ。

あああ、直子の屈伸は早くもこの回だった。

終戦後15分でここまで、だんじりまで動かすとは。

初見の皆さん、だんじり曳く直子のやんちゃな顔をよく覚えておきましょう。そして成長時に振り返りましょう。

愛する人を思い出して泣いたと思ったら目打ちの小原、死体になる準備の名札を取りかけた手を止めさっさとモンペ脱ぎ捨てアッパッパに着替え大の字に。畳に投げ出された白い足の清々しさ。「終わったんや!」糸子が体いっぱい感じる解放感が伝わった。

ラジオから流れる「すみれの花咲く頃」、闇市の活気、直子は赤い襷で本気の準備運動「曵くっちゅうたら曵く!」祭り囃子の笛の音を聞くや男たちはもうたまらない、「よっしゃ!曵こよ!」だんじりは動き出しドラマは走り出す、年寄りと女子供だけでも世界を動かす、この痛快感!

itokiko(@ito_kiko)さん
わしらがだんじり曳かんでどないするんや、っていう、おっちゃんらの意地と誇りと使命感と生き甲斐と楽しみと供養みたいなもんが全部ないまぜになってたまらんかった。直子もそうで理屈なんど通用せんというか、必要なかった。


(7月4日)

「男がだんじり曵かんならんように女はオシャレせんならんねん!」サエの啖呵が小気味良い。やむにやまれぬ女たちの気持ちが糸子を動かしドラマを動かしていく。ダンスホールのドレスを作ったときも、生地屋で立体裁断したときも、金糸を黒で隠した洋服大流行のときも。

(承前)…と書いたけど、今回のやむにやまれぬ気持ちは終戦直後だ。食べるものにも困る時代に「オシャレせんならん」と洋服屋にやってくる女たちのたくましさ、それはまさに「生きていく力」。

南天(@nantengoh)さん
どれだけ辛い話か、聞く側も我がことのように思うかを、縫い子たちから二人の背中にカメラを移動して表現。
視聴者を信じてくれてたのかな、と思う。

玉川 薫(@tamagawakaoru)さん
ばあちゃん子供を疎開させた山の廃屋めがけ爆弾落としたのは米兵、サエの弟を殺したのも米兵かもしれない。でも街に男が戻った。米兵もウロウロしてる。今お洒落せんでどうする。というサエの論理。それに乗っかる糸子の洋裁屋根性。 #カーネーション は断固肯定する。理不尽だろうとそれでいい。

itmofnw(@itmofnw)さん
糸子もサエもヤス子も皆んな戦争で家族取られてしまってるけど、前向いて生きていかなあかんねん、という今日の回。家族を殺された憎い敵国やけど、ええもんはええし人は憎めん。併せ呑んで生きていくバイタリティの燃料がオシャレやな。


(7月5日)

盗られたお金を惜しむより浮浪児の女の子の行末を心配する糸子。神戸のおばあちゃんに言われた「生き伸びや」が全ての親を亡くした子らに向かって発せられ、糸子は今日、最強の母性だった。そして「もっともっとええ世の中にしたるさかい。」父性でもあった。

って2話目の最後しか見られなかったけれど、あの浮浪児たちの射るような目の演技、本気の汚し。このドラマのリアリティを私は信頼してる。

糸子には父性と母性しかないのか、女性はないのか?と思っているアナタ。ゆめゆめ油断なさるな。

itmofnw(@itmofnw)さん
昌ちゃんの「まあいろいろあって…」と「またその話… はよ忘れたほうがええですて」が、しっかり者で糸子に手を焼きながらも尊敬してる感じがよく出ててええ台詞やったな。ほんまに昌ちゃんらしい台詞。糸子が道中ずっとあの女児を心配してこぼしてた様子もぷんぷん匂ってくる。


@itmofnwさんへ
女の子もお金ちょっとくすねてお菓子でも食べてる、みたいな、とりあえず糸子を安心させるフォローもよかったですね。糸子の扱いをよく心得てる(笑)

玉川 薫(@tamagawakaoru)さん
渡辺あやは自分の書いた役柄を小林薫や綾野剛が何倍にも膨らませてくれた、と語り、それは本心からのリスペクトなのだが、たいへんな謙遜でもあって、本放送時、周防さんの一言二言、一挙手一投足で、ああ、全国の女性視聴者が崩れていくな、と手に取るようにわかった。理詰め陥落。






「 #カーネーション のあった日々(2) 」へ続きます。
by azukki_bio | 2014-10-12 16:47 | カーネーション | Comments(0)