azukki的. 姉妹猫mao(黒)とmeo(銀)、保護猫ノア(黒白) 空と花と石と美しいもの。

君は『Les Misérables』を観たか


『平清盛』が終わってしまって、今度は何と遊び戯れましょう、と思っていたら。
あっというまに映画『レ・ミゼラブル』の虜となってしまいました。

何かを全力ですすめる、ということはあまりないのですが、この映画は全力で、全身全霊で、おすすめしたい。
もしかしたら好みではないかもしれないけれど、観ておくべき映画。
azukki的には今まで生きてきた中でベストワン。

(以下、ネタバレは書いていないつもりですが、予備知識や先入観なく映画を楽しみたい、という方は読まないでおいてくださいね。)






観に行ったのは1月15日。
冒頭、もの凄いショットから始まる数十秒だけで、「ああ、私この映画好き!大好き!」と叫びたくなりました。
もう、鷲掴み。
そして158分の大作を観終わって・・・
打ちのめされながらも、今すぐ、もう一度、初めから観たい!と思った。


それは無理だったので、サウンドトラックCDを買って帰りました。
あの音楽に、あの世界に、ずーっとずーっと浸っていたかったのです。

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(帰りの車でいきなり聴く。)



何に打ちのめされたのか、何がそれほど私をとらえたのか。

音楽。
映像。
コスチューム、セットのリアリティ。
色!
この人以外に考えられない、と思える奇跡のキャスティング。

詳細は書きませんが、全てが私の好みでした。



『レ・ミゼラブル』といえば、子供のころ、『ああ無情』というタイトルで子供向けに翻訳、編集されたものを読んだ記憶が強烈に残っています。
(les misérablesとは本来は「悲惨な人々」の意。)
この映画は、ヴィクトル・ユゴーの原作をもとにしたミュージカル(1985年初演)を映画化したもの。
恥ずかしながら、ミュージカルの舞台は一度も観たことはありません。
スーザン・ボイルが歌って感動を呼んだ「I dreamed a dream(夢破れて)」など、有名なナンバーを耳にしたことはあっても、通しでその音楽を聴いたことはなかった。
さらに告白するなら、ミュージカル映画には何となく偏見がありました。
俳優が突然歌い出すリアリティのなさ。
「台詞が歌」って、映画としてどうなの、と何か入りこめないものがあった。

ところが、この『Les Misérables』では、一瞬にして、これはミュージカルであるという約束ごとを忘れた。
歌うことが全く不自然ではない、むしろ台詞が歌として発せられることが自然と思えました。
歌を先に録音し、それに合わせて演技をする(つまりは口パク)という従来のミュージカル映画の撮り方ではなく、その場で演技しながら歌うという方法がとられていたことが大きいでしょう。
物語のパッションと音楽のパッションが一つになり、より熱く、よりドラマティックに高まっていく。

ああ無情、というより、「ああ激情」。



CDを繰り返し繰り返し聴くうちに、音楽そのものにどんどん取り憑かれ、これを手に入れた。
(CDには全ての楽曲は入っていないということもあって。)

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ミュージカル『Les Misérables』をコンサート形式で追うステージ。
コンサートとはいえ、ミュージカルの進行そのまま、充分にドラマティック。
演技より歌に集中し、皆とにかく歌い上げるので、歌そのものが楽しめるBlu-rayです。
(同じメロディが別の人によって全く別の言葉をのせて歌われるのが、この作品の特徴。
具体例は、、ここでは自粛。)



しかし、このBlu-rayを観ているうちに、歌はもちろん素晴らしいし、楽しめるけれど、どうしようもなく、映画が観たくなってくる。
あの映像に、あの深い赤の色に、包まれたい・・・



そして、行ってしまいました。
2回目。

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ううう、やっぱり凄い映画だ。
この中には人間の全てがある。
究極の光、究極の清らかなものから究極の闇、究極の汚濁まで。
物語のパッションと音楽のパッションが一つになって昇華する快楽。
映画でもなく、ミュージカルでもない、これまで経験したことのない高みへ。


もう一度、観たいです。
観続けたいです。
ええ、もう、病気ですから(笑)
Commented by はるこ at 2013-01-25 16:48 x
はまったのね(笑)
ミュージカルに対する偏見が私とそっくりでおかしいです。
俳優が突然歌い出すリアリティーのなさ、、、爆笑!
私はミュージカルの好きなドイツ人に「おごるから一緒に行って」と頼まれてロンドンでつき合ってみた「キャッツ」がはじめて。
それから「匕首マック」他、ずいぶん見ました。
(そう言えばデイヴのお父さんオペラ歌手だったわ,,、)
立派な 劇場で音響も衣装も豪華で、俳優も美しくて面白くて、
ミュージカル嫌いじゃなくなりました。
でも、広告はしょっちゅう目にしてるけれど、
このレ ミゼラブルは見てません。
2度映画に、、まだもう一度と思ってるなんて、、
確かにいい「赤」だけれど、、ね。
ぴたっと来る好みであったのね。
DVD探してみようかな〜
Commented by azukki_bio at 2013-01-25 20:41
はるこさん 
ミュージカルも舞台で生で観るといいでしょうねえ。。
この映画は12月21日に公開されたばかりなので、DVDにはなってなくて、たぶん、何ヶ月か先じゃないかな。
出たら、私、絶対買います!
by azukki_bio | 2013-01-23 22:09 | 音楽、本、映画・・・ | Comments(2)