azukki的. 姉妹猫mao(黒)とmeo(銀)、保護猫ノア(黒白) 空と花と石と美しいもの。

「ならぬことはならぬ。」〜『八重の桜』が始まった。


2013年の大河ドラマ『八重の桜』が始まりました。

アバンタイトルがよかったです。
南北戦争の戦場を俯瞰する映像から始まる。
(撮影地はラトビアだそうです。)
アメリカという海の向こうの巨大な国から、極東の小さな島国の会津戦争へ。

銃を持つ八重(綾瀬はるか)の凛々しさ、たくましさ、けなげさ、美しさ。

f0169147_17223421.jpg


歴史の1ページをいざ開こうとするにふさわしい、壮大な導入でした。





そして、会津戦争から遡ること17年。
八重の幼少期から語り始める本編。

会津磐梯山と猪苗代湖の息を飲むような風光明媚から始まり、瑞々しく、清らかで、眩しい映像が溢れていました。

さあ、皆さん、日曜夜8時、家族そろって見られる大河ドラマが戻ってきましたよ(笑)

泥まみれの武士なんて出てきません。
血まみれの赤ちゃんも、我が子を殺せと命じる権力者も、濡れ場も、もののけも、出てきません。
子供もお年寄りも安心して見られます。
お話が「わからない」ということもない。

今思えば、2012年の『平清盛』とは、あらゆる面において「はみだし者」のドラマでした。
血、汗、泥、汚れ、髪のほつれ、空中浮遊物、感情、エロティシズム、禍々しさ、一つの台詞に込めた意味、音楽、登場人物の数、登場人物のキャラクター、等々、全てが過剰だった。
azukki的には、そこがゾクゾクとたまらなく官能的で、身も心もとらわれてしまったわけですが。

2013年の『八重の桜』には、過剰ではみだしたところ、とがったところはありません。
azukki的に「ただならぬゾクゾク」ではありませんが、それはあの『平清盛』の過剰さと比べてのこと。
映像はとても丁寧に作られているし、お話も面白く、登場人物は皆、素直に魅力的、安心してワクワクできる。
非の打ち所がない。
おそらく大多数の人にとって全てが「快」の範囲内でしょう。
この時代にしては皆、顔も髪も着物も整っていてきれいだな(汚しが足りないんじゃないか)と思いますが、これがこのドラマの「表現」なのだと思います。
『平清盛』は汚しを過剰にすることが一つの「表現」だったのとは逆。

幼い八重を演じる子役が完璧でした。
可愛いし巧いし、泣かせる。

奥田瑛二さんが演じる佐久間象山が素晴らしいです。
象山塾のディテールもよく出来ていました。

主演の綾瀬はるかを始め、西島秀俊、綾野剛、長谷川博己、オダギリジョーなど旬の俳優を使い、癖のあるベテラン俳優を多数、脇に使い、美術も技術も粋を極める。
NHKの総力を結集して1年間にわたって放送される大河ドラマという枠でしかできない贅沢と思います。
この大河ドラマという枠で、去年と今年と、いずれも高いクオリティでありつつ、全く違う肌触り、世界観。
これだけ振れ幅の激しいドラマを観ることができるとは、何と幸せなことでしょう。
また、今年の『八重の桜』が、東日本大震災で被害を受けた福島そして東北の地の復興を願って企画されたことを思うとき、美しい会津の土地とそこに住む人々を慈しむように写し出す絵は、尊い祈りそのもののような気がしてならないのです。

『平清盛』のように覚書を書くことはありませんが、同じこの国に生きる者として、『八重の桜』を応援し、1年間楽しむつもりです。

新島襄の妻である新島八重という人を、私はほとんど知りませんでした。
会津戦争を敗者の側から描くというこのドラマ、アバンタイトルで、すでにその悲劇的な行末は暗示されているわけですが、この八重という人は、それをくぐり抜けて二転三転、たくましく生きていく人のようです。
彼女のキャッチフレーズは「幕末のジャンヌダルク」「ハンサムウーマン」。
(もう一つあるのですがネタバレになるのでここでは伏せます。)
TBSの人気ドラマ『JIN-仁-』で「咲」の名で好演した綾瀬はるかさん、一体どんな花を咲かせてくれるのでしょう。


公式サイトは こちら

動画一覧は こちら




ちなみに、テーマ音楽は坂本龍一、劇中音楽は中島ノブユキという、azukki的には夢のような組み合わせ。
『平清盛』の疾走し爆発する音の迸りとはまた違った、静謐で慎ましい抒情性。

テーマ音楽レコーディング風景は こちら




そうそう、一つだけ。
テーマ音楽が流れるオープニングの映像が、azukki的には謎でしたね(笑)
Commented by 日々草(hibi) at 2013-01-15 04:26 x
azukkiさん、こんにちは。
平清盛もがっつり見て、八重の桜もぞくぞくしている私です。
幼い八重の子役、可愛いし演技が上手過ぎるくらいでしたね。びっくりしました。
テーマ曲、いいですよねー!CD買っちゃいそうです。
そして確かにオープニング映像が謎かも。でも、綾瀬はるかさんの美しさとかっこよさに惚れ惚れして見てました^^
1年間、楽しみですね。
Commented by azukki_bio at 2013-01-15 21:53
hibiさん こんにちは!
コメント嬉しいです、ありがとうございます。
清盛はどっぷり浸かりましたが、八重も美しい映像で、楽しんでいます。
チビ八重ちゃん、2回目で退場となって残念でしたが、素晴らしかったですね。
あんなに自然な子役の演技、なかなか観られるものではありません。
CDはもう予約注文していますよー。
教授と中島ノブユキ氏の音楽がいい感じに溶け合って、映像をより端正に美しく抒情的にひきたてているなあ、と。
今年も1年、楽しみに観られそうです!
by azukki_bio | 2013-01-09 18:26 | 音楽、本、映画・・・ | Comments(2)