azukki的. 姉妹猫mao(黒)とmeo(銀)、天国のノア(黒白) 空と花と石と美しいもの。

かもめ食堂

今さら・・・の映画なのですが、
「お母さん、きっと好きだよ」という娘のすすめにしたがって、
『かもめ食堂』をレンタルDVDで観ました。

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・・・これ、好き。

お店の空気感がとてもいい。
あの場所にいたい、と思いました。





以下、覚え書き風に感想です。
映画の内容を知りたくない方は読まない方がよいかも・・・。



なんといっても、お料理がどれもこれも美味しそう!
市場で新鮮な材料を選び抜いて作られる料理。
丁寧に丁寧に・・・心をこめて。

それにとにかく作るのが楽しそう!

まず、この映画を観た人はきっと食べたくなる・・・シナモンロール。
作っている過程から、もうたまらない。
砂糖断ち期間を終えたら、絶対にシナモンロール食べたーい!と思いました。(砂糖やバターやいっぱい入ってるやつ?そうそう、いいの、せっかくだから。)

コーヒーをいれる音さえも、美味しそう。
飲んだ人の、「ん?おいしい・・・!」という表情がいい。
空気と水と、いれる人の「氣」がいいと美味しくなるんだな、と思わせる。

そして、日本の「The 定食」と言いたくなるようなお料理の数々。
塩鮭はぴかぴか輝いていて、
生姜焼は香りが漂ってきそうで、
とんかつは衣サクサクが伝わってくるし、
から揚げはカリッとジューシーに揚がっていそうで・・・
ふだんお肉もお魚も全然欲しいと思わない私が、思わずかぶりつきたいと思ったほど。

そして肝心なのが、おにぎり!
・・・これこそ日本人のソウルフード。
定番の「梅、鮭、おかか」。
きゅっきゅと握って海苔を巻いて「はい、どうぞ」って言われたら、
どんなときでも手が伸びる。

さっそく私も作りました。
「梅、たくあん、てっか味噌」で玄米だけど・・・美味しそう?
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「梅、おかか、鮭」でも作ってみたいな。白米で。
懐かしい味がするかもしれません。


食いしん坊なので、思わず食べもののことばかり書いてしまいましたが・・・(実際この映画、主役は食べ物なのかも??)

3人の女優の雰囲気がそれぞれに個性的で、とってもいい。
サチエさん(小林聡美)の自宅のキッチン。合気道。プールの静けさ。
柄ものと柄ものを合わせても不思議と清楚な感じの着こなし。
ミドリさん(片桐はいり)のバッグ。毎日のTシャツ。
マサコさん(もたいまさこ)の選ぶマリメッコ。藁人形。人を包み込む笑顔。

小林聡美、もたいまさこ、というと『やっぱり猫が好き』(古い!?)を思い出しますね・・・。
片桐はいりが加わって、三角形が妙に刺激的になっています。

みんな、与えられた中で楽しんで、丁寧に生きてる感じが出ていて、
こんなふうに暮らしたいな、と思いました。

映画全体の空気がとても清浄な感じなのも、
見ていてとても気持ち良かった。
毎朝の食堂の掃除。
テーブルの上はきれいに拭き清められて、
お客様がいらっしゃるのを待っている。
フィンランドの夏、さんさんと降り注ぐというのではない、やわらかな光。
そう、この映画には夜というものが、ある一場面を除いて、ないのでした。
いつまでも明るい白夜。
どこかスコーンと抜けた空気感。
哀しいことつらいこと寂しいことが濾過されて、
明るさや軽さや、さりげない優しさや、
大笑いではないクスッと笑うようなおかしさだけになっている。

サチエ「人はいつまでも同じではいられないものですよ。人は変わっていくものです。」
ミドリ「いい感じに変われるといいですね。」
サチエ「きっと、大丈夫。」
(台詞は正確ではないかもしれません)

映画自体はおとぎ話的なんだけれど、映画ってそれでいいのだと思います。
幸せになれる映画でした。



余談1・・・私がいちばん「しゃれてる」と思ったのは、
食堂の元持ち主が、食堂を出たあとにする、あるしぐさ。

余談2・・・エンドロールの写真は、雑誌「ku:nel」でも活躍の高橋ヨーコさんによるもの。
フィンランドの空気感にぴったり。

余談3・・・映画の中に出てくる「幻のコーヒー」(コピ・ルアック、ルアクコーヒーなどと呼ばれます)、実在するのですが、その生成過程はマユツバ・・・と私は思っています。
Commented by syd_macro_style at 2009-01-19 05:45
おはようございます ^^
「かもめ食堂」私も観ましたよ。
「やっぱり猫が好き」が大好きで迷わず借りて観ました。
そして何より北欧のフィンランドは雑貨やキッチン雑貨が大好きで、
憧れの国だったからです。

私は小林聡美さんのお料理をする空間がなんてゆったりしてるんだろうと思いながら観ておりました。そしてソールフードの「おにぎり」。
私得意料理は「おにぎり」と言いたくなるほど作ることも
食べることも大好きで、旅先に必ず「おにぎり」を2,3個持って、
行くんです(笑)

そしてもたいさんの毎日変わる色鮮やかなワンピース。
すべてマリメッコだったのでしょうか、素敵でしたね。

三人のキャラクター設定がなぞめいていて、
そこがまた良かった ^^

azzukiさんの余談3つを読んだらまた改めて観たくなりました ^^
Commented by azukki_bio at 2009-01-19 15:55
>Tamako san、
こんにちは^^
そうそう、雑貨がいいですよね。
色の使いかたもシャレていました。
私も得意料理はおにぎりかも!
何かというとおにぎりを作る習性があります。
友人と集まるときも決まっておにぎり係だったり・・・旅行に行くとき、日帰りでも、外でお昼を食べなきゃいけないときはバッグにおにぎりを・・・。
いつ食べても美味しいんですよね^^

余談、気になりましたか。ウフフ・・・
細かいところまで楽しめる映画でした。
Commented by Brown-rice at 2009-01-20 12:44 x
azukkiさん
私も年末、このDVD観たんですよ~♪ いいですよね~。

余談を読んで、色々なことをしっているazukkiさんの楽しみ方ならではだーと思いました。また観てみたくなりました。

話は少し、それてしまいますが、azukkiさんのおにぎり、形が綺麗で美しいです。私はいつも いびつなんですもの・・・。
美しいフォルムのおにぎり、美味しそうです♪
Commented by my130 at 2009-01-20 18:24
私は映画を見た後、このDVDが発売されるのを待って即、買いました。
あの雰囲気が大好きではまってしまいました!そして北欧の雑貨も大好き。
azukkiさんもはまられたようで、嬉しいです♪
(娘さんもいい感じですね。^^)
Commented by azukki_bio at 2009-01-20 19:09
>Brown-riceさん、
あら~観たばかりなんですね、よかった!
久しぶりに、ほんわかした気分になる映画でした。

おにぎり、ほめてくださってうれしいです。
いーっぱい作ってきたからかしら??
手の皮が厚くなってるみたいです(熱さに強いの♪)
Commented by azukki_bio at 2009-01-20 19:23
>myさん、
あ!ブログから伝わるmyさんの雰囲気とかもめ食堂、なんだかぴったりなんですけど!?
雑貨やインテリアもすみずみまで凝ってるから、何回見ても楽しめそうですね。
そうそう、シナモンロール、myさんだったら作れるだろうなあ・・・と思っちゃいましたよ^^
by azukki_bio | 2009-01-18 11:12 | 音楽、本、映画・・・ | Comments(6)