azukki的. 姉妹猫mao(黒)とmeo(銀)、天国のノア(黒白) 空と花と石と美しいもの。

今は風になっている

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先日亡くなられた、家族ぐるみでお世話になった方のお葬式には、この「一生音楽 一生青春」とプリントされたTシャツが飾られていたそうです。


生前、このTシャツを気に入ってよく着ていらしたとのこと。
お葬式でのご親族の挨拶も、
「まさに、一生音楽 一生青春の人生でした。」
と締めくくられたそうです。


詩吟の先生でカラオケも得意で、とにかく歌うのが大好き。
80歳をすぎていらっしゃいましたが、とてもそうは見えない、若々しく、ポジティブなエネルギーにあふれた方でした。
少年のような心を持ち、茶目っ気があって、ユーモアにあふれていて、「どさくさにまぎれて」っていう言葉が大好きで(笑)。
そしていつも笑顔で、人の世話ばかり焼いて。


お住まいは私の実家の近く。
父が亡くなって実家に母と祖母だけになってからは、何かと(力仕事や蛇退治など・・・!)気にかけて世話を焼いてくださっていました。
「無償の愛」の人でした。


難しい病気で入院・治療を続けていたけれど、病院での治療は限界となり、自宅に戻っていらっしゃいました。
夏にお見舞いに行ったら、
「家におるのがええ、みんな会いにきてくれるし、たくさん話ができるし」
「会いたい人に会うて、話もできたし、もう、そろそろ、ええかなぁ・・・」
と、驚くほどすっきりした笑顔で、明るくさばさばとおっしゃっていました。
私は「ありがとうございました」と頭を下げました。
握手もして、笑顔で、お別れのつもりでした。
ご本人も、はっきり言葉にはされないけれど、お別れをしてくださったんだと思います。
こうして笑顔で、たくさんの人とお別れをなさったのでしょう。


旅立ちの直前まで自宅で過ごされ、前夜にはいつものようにご家族で食事(栗ごはん!)を召し上がったそうです。
本当にご本人らしい最期だったと伝え聞いています。


肉体はなくなってしまわれたけれど、その方の存在を以前より強く感じるようになりました。
まるで世界全体にその存在が広がったように。
父が亡くなったときもこんなふうに感じたのでした。
風が吹いて道端の草が揺れるだけでも、そこに父がいるように感じる。
そういえば、父の死の少しあとに出版された「千の風になって」。
その詩には、まさに同じような感覚が表現されています。


魂はなくならない。
近しい人が旅立つたびに、その感覚が確かになります。



なお、「一生音楽 一生青春」の書は、私の叔母(妹、ドイツ在住)によるものです。
先日マクロビオティックなペンダントを送ってくれた叔母は「叔母(姉)」です。
Commented by jae-sinead at 2008-09-25 18:50
胸に残る言葉ですね。
T-シャツに書かれた文字も美しい…。
自分のモットーを胸に秘め
思い存分生きられてたのでしょうね。
あちらの世界にいかれても
きっと悔いはないことでしょう。
そんな生き方に憧れます。
この世から姿を消しても
大きな存在感を残しているなんて…。
やはり、肉体は滅びても、
人々の思いや心は魂となって
残っていくのでしょうか…。
Commented by goldy2 at 2008-09-26 14:48 x
こんにちは
本当に魂はなくならない、と思います。
私も大好き祖々祖母、最近なくなった伯母。
昔に、若くして亡くなった中学の担任の先生。
同じく若くして亡くなった職場の上司。
みんな、話しかけるとすぐそばにいます。
勝手な夢想ですが、亡くなった方は、雲の上を歩いておられうような
気がするのです。天国とか地獄とかじゃなくて、ただ、雲の上を延々と。
楽しそうに、おだやかに、おしゃべりしながら。
時々、下のほうをのぞいて、大切な人が元気にしているか
みたりしながら・・・。

おかしいでしょう??

ブログ引っ越しました。
こちらに遊びにきてくださいね♪
お待ちしています。
Commented by azukki_bio at 2008-09-26 17:30
>sineadさん、
「思う存分」生きた、本当にそうだろうと思います。
この世でのお役目を終えたということなのでしょう・・・。
我が身を振り返り、そんなふうに生きているか。というととっても疑問です。
悔いのない人生だった、と終わりのときに思いたいものです。
魂は・・・私は信じちゃっていますよ^^
Commented by azukki_bio at 2008-09-26 17:35
>goldyさん、
全然おかしくないですよ!
そうですよね、魂ってきっとありますよね。
話しかけたり、その人のことを思うだけで、そこにいるような気がします。
雲の上、かどうかわからないけど、いつでもこの世におりてきたり、のぞいたりしているような気がします。
だから、肉体がなくなったことはさびしいけれど、むしろ、生きていた時よりも近くにいて、いつでも会える、そんな気がするんですよね。

ブログ、新しくなったんですね!
さっそくおじゃましまーす^^
Commented at 2008-09-27 13:33
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by azukki_bio at 2008-09-28 06:30
>2008-09-27 13:33 さん、
ありがとうございます。機会があれば他のもいつか・・・^^
叔母ふたりはどちらも父の妹になるので、「叔母(姉)」「叔母(妹)」と区別していますが・・・これでいいのでしょうか。とっても仲良し姉妹です^^
by azukki_bio | 2008-09-25 17:16 | 日記 | Comments(6)