2016年 03月 21日
紅梅 2016
3月19日土曜日。
入院中の祖母に会うため実家へ。
入院したときはつぼみだった紅梅が満開でした。
樹齢何年なのか誰も知らない紅梅。
生まれたときからここにありました。
左下からななめに伸びているのが幹ですが、薄くなり、大きな穴も開いていて、3本のつっかえ棒をして立っています。
その棒もすっかり古びて一体になっている。
やせ衰えた幹のどこにこれだけ花を咲かせるエネルギーが宿っているのか不思議なほどです。
毎年、今年が最後かな、来年も咲いてくれるかなと気を揉ませる紅梅。
こぼれるように、笑っているように、今年もたくさん咲きました。
奇跡でしょうか。
腰が曲がり、まるで杖をついて立っているように見える紅梅の姿を自分になぞらえていた祖母は、今年も見事に咲いた紅梅と呼応するかのように、私たちの来訪にしっかりと笑顔を見せ、話ができるまでに回復していました。
実家の春の花もいくつか。
ムスカリ。
クリスマスローズ。
寒咲きアヤメ。